[Android] アライアンスのための下準備
現在、携帯電話業界では、Open Handset Alliance(http://www.openhandsetalliance.com/)を結成して、Googleが主導でAndoriodというLinuxとJavaを用いた開発用のフレームワークとアプリケーションの開発が行われている。この取り組みによって、携帯電話上の組込み機器開発の生産性が飛躍的に向上し、革新的なアプリケーションが登場する基礎が構築されることが期待されている。
一方、複合機、デジタル家電、カーナビゲーションなどを含む車載機器などの組込み機器分野においても、お客様の要求の多様化により、多種多様な高度な要求への対応と、規模の増大に対応するための生産性向上が急務となっている。
このような状況を改善するためには、一社だけでの取り組みや、OA機器業界や家電業界のような単一業界の取り組みではなく、情報を取り合うデバイス(情報アプライアンス)という観点でアライアンスを構成し、複合機、デジタルカメラ、カーナビ、医療機器、ファクトリーオートメーションなど、すべての組み込み機器ソフトウェア業界を横断して取り組む必要がある。
今回の取り組みでは、組込み業界のいろいろな企業とコンタクトを取り、勉強会や講演会を開催することで、アライアンスを結成するための下準備を行う。
現状の課題
ユビキタスコンピューティングの発達によって、携帯電話やカーナビ、コンビニのコピー機などからネットワーク上のデータにアクセス可能なインフラが整いつつあるが、使いやすく、魅力的なアプリケーションが少ない。また、現在は個別の機器や、サービスがそれぞれ独立して開発を行っているため、機器間をシームレスに連携したサービスを提供するのが困難である。
また、組込み機器に対する要求の増大に対応するために、開発効率の向上が急務となっている。
進め方
従来の技術主導の機能による差別化の開発スタイルから、人間中心の設計にる機器連携のトータルサービスへと移行する。
現在の組込み機器で連携したサービスを実現するための手法(相互接続のためのプロトコル規定)を、Androidのような共通なフレームワークを採用する手法に変化させることで、サービスの提供者がひとつのアプリケーションを開発することで、機器を連携させた新たなサービスを提供することを可能とする。
目指す姿
身の回りに存在するすべての機器が連携してサービスを提供することで、ユーザーに新しい価値を提供できるようになる。
また、組込み機器で共通に使用可能なフレームワークがオープンソースで提供されることで、ソフトウェアの開発効率の向上などの組込みSWの課題を解決することができる。
たとえば
富士ゼロックスのホームページに掲載されているようなサービスを実現しようとした時の例など。
http://www.fujixerox.co.jp/company/technical/hid/index.html