[Android] 中村修先生とお話してきました

慶應中村修先生と、Androidの活動についてお話をお伺いする機会をいただきました。いろいろなお話をさせていただきましたが、組み込み機器にAndroidを載せていくことの意義について、とてもよい視点をいただけました。

一つ目の視点は、Androidを採用するということは、「Googleの進もうとしている方向性を採用する」のだという視点。だから、Googleが進もうとしている方向性を十分理解して、説明できるようしておくことが必要。僕としては、これは、Googleが説明している「3つのC」や、「Googleはインフラを提供していく」といった方向性の中での、Androidの位置づけを説明できるようにしておく必要があると感じた。

二つ目の視点は、Androidを採用した組み込み機器を作るということは、その上でつくるアプリケーションの開発を自分たち以外の誰かに委ねるのだという視点。携帯の垂直統合と同じで、組み込み機器のメーカーも、別の視点をもった人にアプリケーションやサービスを考えてもらう環境を提供するという視点に切り替える必要がある。そこで「自分たちが考え付かないような使い方」をしてもらう必要がある。

最後は、組み込みにAndroidを載せる活動は、コミュニティーに対する奉仕活動という位置づけで取り組んで行くほうが進めやすいという視点。既存のアーキテクチャを置き換えるというレベルの話は、企業に蓄積された既存の資産の規模を考えると、トップの役員レベルに任せておけばよい。それよりも、コミュニティーに対して、会社として貢献していくという、ボランティア的な草の根活動で、広報活度的な位置づけで動いたほうが、動きやすいのではという意見をいただいた。

あとは、WiMaxのようなサービスに対するAndroid端末の可能性など、非常に有意義な情報もいただけました。中村先生と、取次ぎをしていただけたVHPの方に感謝!