[Android] 「互換性」と「コードの貢献度に関係なく平等」

 アプリケーションの流通手段は大切ですが、互換性も大事です。Androidは互換性が問題になってくると私は予想します。分断化されてしまう可能性があると思います。

  • Symbian Foundationの中立性は、どのように維持するのでしょうか。

フォーサイス氏 真の中立性を維持するのは重要な課題です。近日中に、全メンバーに向けてメンバーシップのガバナンスに関する詳細情報を発表します。重要なことは、コードの貢献度や金額に関係なく、理事会に参加すると投票権を得られるということです。Nokiaであろうがほかの端末ベンダーであろうが、オペレーターでもシリコンベンダーでもコンテンツプロバイダでも、まったく同じ条件です。

 ほかの組織や団体は、オペレーターが強かったり、逆に端末ベンダーが権力を持っていたりで、力がない参加企業は発言権がありません。われわれは当初から、“これまでとは違うことをしたい、完全に平等にしたい”と思って計画を進めてきました。これは、Symbian Foundationの統治構造に反映されています。

今のAndroidからブランチして、別のAndroidが作られていくとは思いますが、Androidと呼べるのが、今のメインのリポジトリに格納さているHEADだと定義すれば、分断化する心配はそれほどないような気がします。
あとこの記事で気になるのは、「コードの貢献度に関係なく平等」というところです。いろいろな参加企業が、さまざまな視点で投票してきまる方針ってどうなんでしょうか?大きくコードに貢献している企業が決めた「技術的な方針」を、まったくコードにコードに貢献していない小さなコンテンツプロバイダーの集団が技術的な視点を無視した投票をするみたいな可能性もあるような気がします。なかなか、難しい運営に思えます。