[Android] 丸レク第5回 『クラウド時代のRIA技術』を聞いてきました。

クラウドへの移行の、隠れた、しかし最も大きなドライビング・フォースは、マシンの性能とネットワークの速度の飛躍的な向上です。この力は、巨大なクラウド・システムにおいてだけでなく、手のひらに乗る携帯の世界でも、同じように、目覚ましい変化を生み出そうとしています。
残念ながら、現在のエンタープライズ・システムの主流であるWebアプリの世界では、クライアントとしてのPCのパワーは、Webのブラウザとして利用されているだけです。Webとの融合を進めながら、ブラウザの表現力だけにとどまらない、AdobeAIRMicrosoftSilverlight、SunのJava FXといったリッチなインターネット・アプリケーションへの期待と関心が高まるのは、当然のことです。
今回は、それらに加えて、インターネット・クラウドと直結することを特徴とする、新世代のMobile DeviceであるiPhoneAndroidのUIの特徴もあわせて紹介したいと思っています。

 マルレクのクラウドの話を聞いてきましたので、ちょっと感想です。
 現在のRIAは、やはり、デスクトップ向けという方向性が強いです。でも、今後、モバイルプラットフォーム向けに対するサポートが必要になることは、RIA関係の人も気がついているようでした。でも、そこへの道のりは、まだ少し時間がかかりそうという感じがしています。(Adobeさんの資料の中身も、Windows/Mac/Linuxとあり、こっそりとDevice OSという文字もあったのですが、講演では、そこには触れていませんでした。)
 個人的に面白かったのは、Java FXの講演です。1995年くらいのJava Appletの話は、今の状況を冷静にみる機会を与えてくれました。やはり、歴史に学ぶ必要がありそうですね。
 GClueの佐々木さんのAndroidiPhoneの比較は、よくまとまっていて、とても参考になりました。気になったのは、iPhoneの強みであるGUIのオーサリングツール周りが、Androidの弱点になるという点です。でも、裏を返すと、開発者としては、そのあたりを割り切って時間をかけないというのも、実は、一つの進め方かもしれないと思っています。
 で、このようなユーザーインタフェース関連のセッションを聞いていていつも気になるのは、デザイナーさんと開発者の間のギャップです。この二つの職業の溝は、かなり根本的なところにあるような気がしています。そして、そのギャップがiPhoneAndroidの差につながっているかもしれないというは、考えすぎでしょうか?