[Books] 15 会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)作者: 勝間和代出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/03/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (101件) を見る 16 個性を捨てろ!型にはまれ!作者: 三田紀房出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2006/11/17メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (23件) を見る

この本を2冊並べてたのは、たまたま続けてよんだという理由もあるのですが、どちらも、日本の「年功序列」について議論しているからでもあります。
「会社に…」のほうは、「年功序列」が日本の諸悪の根源であるという主張をしています。一方、「個性を…」のほうは、「年功序列」こそが日本の強みであるという主張をしています。
まぁ、当然ながらどちらが正しいという議論ではなく、一長一短であるといってしまえばそれまでなのですが、よく読むと、僕には、実は同じような主張をしているように読めました。それは、どちらも、「年功序列」を前提として、その受け止め方を主張しているという点です。
それは、どちらも、「まずは年功序列的な部分でやり方を覚えて、そのあとに自分なりのスタイルを作りなさい」と主張しているように読めるのです。「個性を…」のほうは前半の部分を、「会社に…」のほうは後半の部分を強調しているように読めました。たぶん、「守破離」の「守」の部分と、「破」の部分の話といったところでしょうか。そして、どちらも、「離」の部分には触れていません。
どちらの著者も、すでにブランドを確立しているビックネームなので、「年功序列」について議論されると、かなり違和感があります。それは、すでにその世界には戻れないであろう人が、その世界について議論しているようにみえるからかもしれません。僕としては、どちらかというと、「会社に…」のほうが、説得力があるように思えました。それは、僕自身がまだ、「守」の域を脱していないからかもしれませんが…。
年功序列」というシステムに違和感を覚えている人は、両方を合わせて読むと、両面から議論が見えて楽しいかもしれません。