組込み機器におけるタッチスクリーンとアプリのダウンロード

米Hewlett-Packard (HP)は22日(現地時間)、Web接続機能を備えた初のインクジェットプリンタ製品「HP Photosmart Premium with TouchSmart Web」を発表した。最大の特徴はPCなしでWeb接続が可能な点で、タッチスクリーンを利用してWebサイトにアクセスし、コンテンツをプリントアウトしたりできる。さらにHP Apps Studioという新サービスを組み合わせることで、Webからさまざまなアプリをダウンロードしてプリンタを自由にカスタマイズできる。

このような機種をみると、組み込み機器のユーザーインタフェースにタッチパネルを採用して、アプリをダウンロードさせるという方向性が、加速していることを感じます。
実は、現状でも、組込み機器にタッチパネルのインタフェースがついているのはそれほど珍しいことではありません。それにもかかわらず、今、タッチパネルが注目されているのは、iPhoneが、タッチパネルにおける新たな可能性を示したからだと思います。今まで、タッチパネル付きの組み込み機器を開発してきた開発者にとっては、ちょっと、複雑な心境なのかもしれません。
もう一つの、アプリのダウンロードにしても同様で、すでにアプリをダウンロードできる機器は、数多く存在しています。それでも、それが今まで話題にならずに、今、話題になるというのは、やはり、iPhone効果のような気がしています。おそるべし、iPhone
しばらくの間、組込み機器が、タッチパネルのユーザーインタフェース対応と、アプリのダウンロードを含むクラウドサービスとの連携の方向に向かうのは、間違いなさそうです。