ハッカーのためのデザイン: リバースエンジニアリングの美学

"Design for Hackers: Reverse-Engineering Beauty" 概略訳 *1

出版と同時にAmazonの18位にランクインしたヒット作のデザインの入門本です。

ハッカーは、ほんの少しの時間で非常にたくさんのものを生み出すことができます。この秘訣は、コミュニーティ内で共有されている知識の組み合わせることにあります。プログラミングの場合には、マニュアルで調べたり、Googleでサーチすることで、必要なことはなんでも学ぶことができます。しかし、デザインを学ぶことはそう簡単ではありません。

多くのデザインの本は、「やるべきこと」と、「やるべきでないこと」をリストすることで、デザインを教えています。しかし、ハッカーは、何かを本当にうまくやるため深く理解する必要がある事柄を知っているのです。ハッカーのためのデザインは、印象派の絵画、ルネサンスの彫刻、Mac OS X アクアインタフェース、TwitterのWebインタフェースなどを、「リバースエンジニアリング」することで、デザインを分解していきます。この作業によって、色使いの定理、タイポグラフィー、均衡などのデザインの原理を学んでいきます。この論理的なアドバイスは、配色ツールの提案や、「必要になるすべてのフォント」のチャートといった、実践的な提案を含んでいます。

この本を読む事で、デザインを新しい視点でみることができるはずです。

参考データ

Design for Hackers: Reverse Engineering Beauty

Design for Hackers: Reverse Engineering Beauty

  • Design for Hackers: Reverse-Engineering Beauty
      • By: David Kadavy
      • Publisher: John Wiley & Sons
      • Pub. Date: September 6, 2011
      • Print ISBN: 978-1-119-99895-2
      • Web ISBN: 1-119-99895-6
      • Pages in Print Edition: 352

コメント

プログラミングができても、デザインはできないという開発者は多いのですが、やはり、開発者になるためには、プログラミングとデザインは、同時に学ぶべきなのではないかと感じ始めています。しかし、この概要にもあるように、「デザインを学ぶことはそう簡単ではありません」ということなのだと思います。
ぱらぱらと本をめくってみると、図や写真もあり、とてもとても面白そうな本に見えます。

*1:このOverviewは、Safari Books Onlineの対応する書籍のOverviewを概略で翻訳したものです。省略や意訳もありますので、詳細はオリジナルページを参照してください