[Android] Google Developer Day 2008参加報告

SDK-Japanに投稿した内容。

基調講演

Andy Rubinの講演は、実機でのデモを交えて、アンドロイドがすでに現実のものとなっていることを印象づけました。たぶん、Google IOに出席された方はそうでもないかもしれませんが、初めて見る私にとっては、ちょっと感動ものです。

Googleの及川さんの基調講演の中で話された三つのCのうちの一つがアンドロイドです。

  • Client (Gears)
  • Cloud (App Engine)
  • Connectivity (Android)

そして、最後のサプライズの4つ目のCが、Communicationということで、安生さんがAndroid Expertとして認定されたことが発表されました。(拍手)

Android アプリケーション開発の基礎 Jason Chen

OHAの説明や、おなじみのアーキテクチャ図の説明の後に、Activity, Task, Processの概念の説明がありました。
Taskの概念は、ウィンドウのポップアップのスタック制御に使用されてますが、概念的に把握しずらいので、もう少し解説が必要だと感じました。
また、そのあと、アンドロイドの思想的な側面として、以下の三つの観点からみたOpen性の説明がありました。

  • Industry
  • Developer
  • User

個人的には、Industry的にはOHAによって攻略しつつあり、Developer的には今回のイベントのような取り組みで攻略しつつあると感じています。
たぶん、最後の難関は、Userからみたオープン性をどのように攻略するかだと感じました。

Android Dalvik VMの内側

会場の来ている人数からみても、今回の公演の目玉です。
CPU能力、RAM、Swapの必要性、バッテリーの問題などの観点から内部アーキテクチャの説明がありました。
なぜ、AndroidにDalvikが必要なのかを、技術的な観点から理解することができました。

コードラボ (Android Hackaton: ハッカソン

まったくハッカではありませんが、ハッカソンに参加させていただきました。
まず、名だたる人たちが自分のアイデアを披露して、数人ずつのグループになって実装を行いました。
時間を最大限に確保するために、基調講演終了直後に、お昼も食べずに、17:00までのタイムリミットのなか、皆さん全力でアイデアを出して、実装をしていました。
ここで実装したコードについては、後で公開する予定です。

デベロッパー交流会

ホールのロビーで、発表者やスタッフの方と交流会が行われました。
ジェイソンチェンさんが、日本にくるのは数回目なのに、なぜ、あんなに日本語がしゃべれるのかをお聞きすることができました。(興味がある方は、今度、ジェイソンさんに直接聞いてみましょう!)