[Android] Androidを使って製品を仕上げるのは、実際には途方もなく複雑な仕事なのです

現実の携帯電話端末を作るには、JavaC++、C、アセンブリなど異なるソフトウェアやミドルウェアの統合が必要で、その組み合わせは数千にも上ります。さらにそれらをカーネルデバイスドライバを統合し、十分テストをした上で実際の製品としてリリースできます。この意味で、グーグルが商用プラットフォームや製品を作っていると考えるのは、ちょっと短絡的です。Androidを使って製品を仕上げるのは、実際には途方もなく複雑な仕事なのです。

この記事は、Androidの現状を理解するには、非常によい記事だと感じました。特に、「商業化(Commercialization Companies)」とよばれるOHAのメンバーの役割がともてよくわかります。特に、組み込み分野で非常に力のあるWindRiverがAndroidに投資しているというのは、とても期待ができると感じています。
また、「Androidはまだ本当の意味でOSSと言えません。ソースコードは入手可能です。しかし、まだコミュニティによるガバナンス体制になっていません」というのも、非常に正直な意見だと感じます。
この先、組み込み分野でAndroidがどのような展開を見せるのか、非常に興味深いと思います。サーバーサイドにおけるLinuxの流れになるのか、クライアントPCにおけるWindowsの流れになるか、あるいは、新たな展開が起こるのか、とても楽しみですね。どちらにしても、組み込み開発者も、サーバーサイド開発者も、Androidを含めたモバイル端末の動向に注意しておく必要があると思います。