[Books] 17 無趣味のすすめ作者: 村上龍出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/03/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 142回この商品を含むブログ (87件) を見る

村上龍のエッセイ集。村上龍らしく、一つ一つの章の主張が明確で、起承転結がしっかりしているので、読みやすく、理解し易い。「モチベーション」、「転職」、「夢と目標」など、普段、自分がちょっと引っかかる疑問が並んでいる。比較的、硬派な主張なので、読む人によってはあまり面白くないかもしれません。
僕は、村上春樹が大好きですが、村上龍はいままでなんとなく避けていました。たぶん、初期の「限りなく透明に近いブルー」でつまずいてしまったからかもしれません。今回の本も、新聞の広告で気になって本屋で手にとってみたのですが、ぱらぱらとみて、買うのをやめようと思ってしまいました。それは、活字が異様に大きく、なんとなく道徳の教科書のような話題が気になったからです。でも、読んでみると、なかなかよい感じでした。それは、普段、自分自身でどちらつかずの話題に対して、明確な主張をしているからだと思います。
個人的な感想としては、この本で何度かでてくる、「目標に向かって優先順位をつけて行動する」ということが、「地道」な作業であるというは、本質的に正しいと感じます。ただ、もう少し「楽しさ」みたいなものも大切にするべきなのではないかと感じました。