[Android] 「第12回 組込みシステム開発技術展」を見学してきました

Android関係はそれほど数は多くありませんが、実機で動作している展示がいくつか展示されていました。組込み展らしく、各種ボードへのポーティングサポートの展示が多かったような気がします。また、昨年から始まった携帯関連のセミナーでも、いくつかのAndroid関連のセッションが開催されていました。

  • 「携帯向けプラットフォームの最新動向」 (株式会社ACCESS 植松理昌さん)

携帯電話の市場動向、要求条件、各プラットフォームの特徴、概説と、携帯電話の門外漢の僕にもよくわかる説明でした。この説明の中で使われていた、フィーチャーフォンという用語は初耳だったので、とても勉強になりました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090407/144422/
また、なぜLiMoが必要なのかという理由と、その課題についてもよく理解できたのは、収穫だったと思います。携帯電話は、現在の組み込み分野の課題が如実表れている分野なので、この分野での課題と、その対処方法についてケーススタディーしておくことは、組み込み分野の技術者にとって有用であると感じています。

今回、正面切ってAndroidに取り組んでいると感じられたのは、イーフローさんです。イーフローの久納さんには、4月の勉強会で発表していただきましたが、AndroidJITコンパイラーを導入するなど、意欲的な展示をみることができました。また、AXEさんのブースで、Androidの課題を含めて、かなり辛口のプレゼンテーションを行うなど、正面から取り組んでいるなぁという印象を受けました。今後の動向に期待したい会社です。

SymbinaとAndroidという、携帯の王道?をいく展示でなかなか盛況のようでした。やはりきちんと物を動かす力がある会社というのは、すごいなぁと感じます。

Androidエミュレータ上で、iWnnのデモを行っていました。OHAのメンバーに入っているので、今後の活躍が期待できそうです。きっと、製品として世に出るようになれば、もっと情報を公開していただけるのではと期待しています。

言わずとしれたArmadilloのAndroidです。今回も、堂々と目立つ所に展示されていました。

Androidソリューションということで、Andoridのアプリケーションや、開発サポートプログラム、さらには、OMAP3430の正規版をサポート付きで購入可能と、ほぼ、フルセットの対応を行っているようです。

組込み用の共同メニューといことで、ハードソフト開発、コンサルティング、教育サービスなどのメニューが提供されているようです。教育という面では、なかなかでてきていないので、かなり期待できそうです。

他にもいろいろあったと思いますが、時間をあまりとれなかったので、見つけることができませんでした。残念。