[Android] これからは、最新の端末を海外と同時に日本で出せる

NTTドコモが、米グーグルの基本ソフト「Android」を搭載した「HT?03A」の発売を発表したことを受け、製造元の台湾HTCの日本法人・HTC Nippon(東京都港区)は20日、説明会を開催した。デビッド・コウ社長が「(08年にドコモから発売された)『HT1100』は日本発売まで1年かかったが、より短期間で出せた。これからは、最新の端末を海外と同時に日本で出せる」と語った。

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一方、無償の「Android」を使うことで安価になると見られていた開発コストについて、コウ社長は「グーグルと共同開発しているが、初期はかなり費用がかかる。OS開発がコストに占める割合は低く、端末本体やソフト開発にコストがかかる。無償OSだから廉価端末になるということではない」と話した。

結構感銘を受けたのは、「これからは、最新の端末を海外と同時に日本で出せる」という言葉です。そう、結局、いままでは世界の最新端末を日本で手に入れることができなかった、ということなのです。もちろん、多くのユーザーは、日本の最新端末が手にいられればそれほど不自由はないとは思います。でも、それだけでは足りない人(少数派ですが)にとっては、かなり不利な状況だったといえると思います。
例えば、今の日本の携帯電話は明らかに、消費者向けの機能に偏っています。それは、物を作り出す側の視点に立った機能があまり入ってこないということなのです。Androidでそれが解決できるかどうかは未知数ですが、少なくともある種の可能性は秘めていると思います。
あと、「無償OSだから廉価端末になるということではない」というのは、当然ですね。ここは、これからもハッキリさせていくべきですね。ただし、Windows Mobileとほぼ同じハードウェア上でAndroidが動くようになってくると、ビジネスモデルの違いから、Android端末のほうが廉価になるというのは十分あり得ると思っています。このあたりの因果関係をきちんと理解しておく必要がありそうだと感じています。