組み込みリッチ・クライアントのプラットフォーム

その場合、基盤となる技術は、リッチなクライアントを開発するためのプラットフォーム技術であり、Adobe FlashMicrosoft Silverlightがこの分野の覇権を伺っています。が、個人的には、Androidが、この分野で最も有望に思えます。
Androidは組み込み分野に向けて最適化され、かつロイヤリティフリーです。そのため
、携帯電話に留まらず、デジタル音楽プレーヤ、ネットブックデジタルサイネージなど、さまざまな情報家電への採用が考えられます。

いずれにせよ、これからの5年間のものづくりのイノベーションは、このような組み込み型リッチクライアントにて起こると考えています。

5年くらいのスパンで考えると、Androidが、組み込み機器のフレームワークに与える影響は、とても大きいと感じています。それは、新たなユーザーインタフェースと、コンテンツの質、あるいは、量の変化になって表れてくるのではないかと想像しています。
たぶん、センサーを用いたユーザーインタフェースの中で、いくつかは、当り前の機能になっているような気がしています。たとえば、端末の向きによって画面の表示方向が変わるなどといった簡単なものから、脳波で端末を制御するといった大げさなものもあるかもしれませんね。
あとは、コンテンツの質にどのような影響を与えるのかは、ちょっと予測がつきません。Twitterのように、小さなコンテンツの量が増えていくか、あるいは、映像のクオリティが上がっていくのか、または、別の質に価値観が映っていくのか、いろいろありそうな気がします。
この記事を読んで、ちょっと立ち止まって、先を考えてみる時間は、大切だなぁと感じました。