[Android] AT&TのプリペイドSIM(GoPhone)をAndroid(GDD Phone, ION)に入れてみました

AT&TプリペイドSIM(GoPhone http://att.com/GoPhone)Android(GDD Phone[1.6], ION[1.5]、DevPhone[1.6])に入れてみました。
結論からいうと、通話は問題なく使えていますが、データー通信を使うのはすこしだけハードルが高いということです。
今後、日本でもSIMアンロックの端末が普通になれば、海外旅行中は現地でSIMだけを購入するという使い方も選択肢の一つになってくると思われます。

ということで、今回購入した経緯を書いてみたいと思います。

今回の米国の旅行は家族で長めの滞在となるので、家にある2台のSIMロックフリーAndroid用でプリペイドSIMを購入することにしました。
SIMを購入したのは、サンフランシスコ市内の中心部のケーブルカー乗車場の前にある「ウエストフィールド・サンフランシスコ・センター」というショッピングモールの三階にある、AT&Tの屋台のような店舗です。このショッピングセンターの前の通り沿いにAT&Tの通常の店舗もあるのですが、旅行者からすると、このようなお店の方が気軽に立ち寄れて敷居が低いような気がします。
まず、お店にいって、店員さんにAndroidを見せながら「この端末で使うPrepaidのSIMカードが欲しいのだけど...」と声をかけてみました。
立地的にそのような話にはなれているらしく、すんなりと、「あるわよー。どのコースにするか決まっている?」といって、GoPhoneのパンフレッットを出してくれました。
値段は、最低$25からで、コースによって、一通話25セント、1日1ドル、一日3ドルのコースがあるようです。今回は、一通話25セントの$25のSIMをお願いしました。
そのときに、「データ通信のオプションもつけられる?」と聞くと、「スマートフォンのデーター通信はできません」ときっぱりと断られてしまいました。ただ、その後に、なにか言い訳らしい言葉で、「90%以上はつながらない」というようなことをまくしたてられてしまいました。仕方がないので、一台目は通話のみでSIMを購入しました。店員さんがその場で、カードからSIMを取り外して、「動くかどうかチェックしてみて」と渡されました。その場でSIMを差し込んでSIMを認識したことを確認すると「611に電話して、AT&Tのメッセージが聞こえればOKよ」といわれ、電話をかけると無事にメッセージが聞こえ、購入終了。意外とすんなりと購入できてほっと一息。

少し下調べをして、二日後に二台目のSIMを購入するために同じお店にいきました。同じ店員さんが対応してくれたので、通話はすんなりと契約。そのときに、「Emailなどのデーター通信をすると$5引かれるので、あらかじめデーター通信はOffにしておいたほうがいい」という感じの注意を受けました。「それってデーター通信できるってこと?」と聞いてみると、前回と同じく、9割以上はつながらないという答えでした。9割だめでも1割はできるという含みがあるので、「だめでもいいから契約できる?」と聞くと、「返金はできないけどつけることはできる」との回答。迷わず100MB、$19.9のオプションをお願いすると「安いコース$4.99の方がいいじゃない?」と笑いながらも100MBのオプションをつけてくれました。一台目と同じく通話の確認をして、ホテルへ戻りました。

ホテルで、早速データー通信の確認を開始。まずは何も設定をせずにネットに接続してみましたが、予想通り、データー通信はできませんでした。たぶん、SIM内のAPN情報が読み出せていないような感じだったので、手動でAPNの設定をして、再度チャレンジ。しかし、ネットはつながらなかったのですが、APNの設定はリブートが必要だということを思い出して、おもむろにリブート。すると、見事にデーター通信ができるようになりました。$20の投資を無駄にしなくてすんでほっと一息。(と思っていたら、後日、SIMをいれた状態でファクトリーリセットをかけると、APNの設定をしないでもすんなりとデーター通信ができることがわかりました。これなら、比較的、敷居は低いように感じました)

2週間ほど使用してみての感想ですが、ネットのつながっていない電話だけのAndroidは「むちゃくちゃ使いにくい携帯電話」ですが、ネットのつながっているAndroidは「旅行の必需品」といってよいほど便利です。今回便利だと感じているのは、GoogleカレンダーGoogle Mapの連携機能です。滞在予定のホテルや、行き先などをGoogleカレンダーに入力しておくと、旅行の日程管理だけではなく、次にいくべき場所の確認や、現在地からのルート検索など、ワンタッチで呼び出すことができます。さらに、カメラでちょっとしたメモを簡単にとれる所も便利です。

キャリアという意味では、今回のAT&TのSIM以外に、VerizonのDoroid Xを購入したのですが、AT&Tのほうが全般的に電波の入りがよい気がしました。特にヨセミテなどの山奥にいくと顕著で、Verizonはほぼ全滅だったのですが、AT&Tはなんとか通話やデーター通信ができる場所が何カ所かありました。

ということで、通話+データー通信で$45の投資が高いか安いかは状況次第だとは思いますが、中長期の滞在ならば、かなり価値があるのではないかと感じています。今後、SIMロックフリーの端末と、手軽に使用できるプリペイドのデーター通信が一般的になると、スマートフォンの価値が、より、向上するのではないかと感じています。