iOSプログラミング第2版の翻訳本を出版しました
- 作者: アーロン・ヒレガス,ジョー・コンウェイ,Aaron Hillegass,Joe Conway,木南英夫,上堀幸代,内橋真吾
- 出版社/メーカー: ピアソン桐原
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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iOSプログラミングというiPhone/iPadのプログラミングの書籍を翻訳して、ピアソン桐原から出版しました。
# 同僚と3人で手がけたのですが、いろいろあって、3倍楽しめました!
書籍の内容は、Xcodeの使用方法から、基本的なGUIパーツを使ったプログラミング、そして、PushNotificaitonまで、非常に幅広くiOSのプログラミングのテクニックを解説しています。
各章の最後には、「チャレンジ課題」や「より興味のある人へ」というセクションがあり、勉強会の教材としても有効です(私も勉強会で使用しています!)。
以下、各章で取り扱っている内容の紹介です。
第1章は、おきまりのHello, World的なプログラミングサンプルを使った入門の章です。
第2章と第3章では、Objective-Cとメモリ管理の概要を説明します。これらの章をきちんと理解することで、本格的なiOSプログラミングの基礎を理解することが出来ます。
第4章と第5章では、Core LocationとMapKitフレームワークを扱います。Androidでもそうですが、やはり、Mapアプリケーションを動かす事で、モバイルアプリケーションの醍醐味を味わう事が出来ます。
第6章と第7章では、ビューのスクロール、ズーム、ページング、画面間のナビゲーションなどを解説します。
第8章では、iPhoneの加速度センサーを扱う事で、デバイスの扱い方を学びます。
第9章では、通知のメカニズムを理解し、アプリケーション内での自動回転の実装方法を解説します。
第10章、第11章、第16章では、Table View、Table View Controller、データソースを扱います。iOSのアプリケーションではとてもよく使用されるパターンです。
第12章は、UINavigationControllerでドリルダウンインターフェイスとNavigation Barの使用方法を解説します。
第13章では、カメラでの写真撮影方法と画像を表示、保存する方法を学びます。
第14章では、iPad用のUIPopoverControllerとモーダルView Controllerについて学びます。さらに、iPhoneとiPadの両方でネイティブ実行できる方法を取り扱います。
第15章では、データの保存とロードの方法、特に、NSCodingプロトコルを使ってデータをアーカイブする方法を扱います。この章ではマルチタスキングと、アクティブ、バックグラウンド、一時停止などアプリケーションの状態遷移への対応についても説明します。
第17章はCore Data入門です。データの保存とロードにNSManagedObjectContextを使う方法を解説します。
第18章、第19章では、国際化とローカリゼーション、NSUserDefaultsなどを取り扱います。
第20章では、マルチタッチ機能の追加と、タッチイベントについてさらに学びます。
第21章では、Instrumentsアプリケーションや、Xcodeスキームとスタティックアナライザについて解説します。
第22章と第23章では、レイヤとCore Animationフレームワークを扱います。
第24章では、Objective-Cの重要な特徴であるブロックとカテゴリを扱います。(ちなみに、ブロックの概念は、新しいマルチスレッドプログラミングのパラダイムであるGCD(グランドセントラルディスパッチ)を有効活用するためにも必要です。)
第25章では、Webサービスへのアクセスで使用する、NSURLConnection、NSXMLParserや、WebViewを取り扱います。
第26章では、UISplitViewControllerを解説します。
第27章では、音声とビデオの再生方法を説明します。
第28章では、Bonjourを使ってネットワーク上のデスクトップアプリケーションを見つけるiOSアプリケーションも作成します。
第29章では、Push Notificationを取り扱います。
そして、最後の訳者補記では、「Xcode4.2を使ったQuizアプリケーション」ということで、最新のXcodeを使用したサンプルの作り方を解説しています。
内容的には中級者向けの内容の濃い本ですが、実際に演習を行いながら進める事で、入門者の方でもiOSの全体像を理解できるのではないかと思います。
興味があるかたは、ぜひ、本屋さんで手に取ってご覧下さい。