シンプルなソースコード

"Code Simplicity" 概略訳 *1

よいソフトウェアの設計とは、簡潔で理解しやすいことです。残念ながら、最近の平均的なコンピュータプログラムはとても複雑で、だれもコード全体がどのように動作しているのか把握することができません。このシンプルなガイドが、定量的によい設計の基本を把握する方法を説明します。この原則は、プログラミング言語に関わらずに使え、長期間使い続けることができます。

プログラム初心者、経験の深いソフトウェアエンジニア、技術系でない管理者でも、ソフトウェアプロジェクトの計画を立て、システムの構成やパターンについて効果的な判断をすることができるようになります。

  • なぜ、よいソフトウェアの設計が科学的なアプローチで分析できないのかを知る
  • ソフトウェアの最終的な目的とよい設計の到達点を理解する
  • 現在と将来の設計の価値を決定する
  • 時間の経過に伴ってシステムがどのように変化するのかを現実的な例で考察する
  • 環境の大きな変化を小さな変更で対応できる設計をする
  • コードをシンプルに保つことで、将来の変更を容易にする
  • より正確なテストでソフトウェアの振る舞いの理解を深める

参考データ

Code Simplicity: The Fundamentals of Software

Code Simplicity: The Fundamentals of Software

  • Code Simplicity--- By: Max Kanat-Alexander
      • Publisher: O'Reilly Media, Inc.
      • Pub. Date: March 29, 2012
      • Print ISBN-13: 978-1-4493-1389-0
      • Pages in Print Edition: 82

コメント

ソフトウェアをシンプルにすることは、簡単なことではありません。また、短いコードが簡潔なコードでもありません。簡潔なコードの価値は、正しくソフトウェアの開発をしたことのある人ならば実感できるはずです。しかし、プロジェクト全体では、目先の問題にとらわれて、そこに時間をかけることに対する抵抗があることも、同じように実感できると思います。こんなときには、やはり、ソフトウェアの本当の価値に目を向ける必要があるのだと思います。

*1:このOverviewは、Safari Books Onlineの対応する書籍のOverviewを概略で翻訳したものです。省略や意訳もありますので、詳細はオリジナルページを参照してください