データ柔術

"Data Jujitsu" 概略訳 *1

もし、データの問題を純粋にデータの問題として取り組もうとすると、たいてい、恐ろしいほど複雑になります。データ柔術は、問題の「重さ」を、それ自身の力を使って解決する方法です。すなわち、問題をいくつかの部分を分割して、データ解析とは違ったテクニックを使って、問題を解きやすくします。メカニカルターク(Mechanical Turk)の様な人の力をつかったり、ユーザーの助けを借りて困難なデータ問題に対するショートカットを探し出すようなデザイントリックを使う事ができます。最終的にはデータの問題を解決する必要があるのですが、データ柔術を使う事で、その問題は解く価値があるのか(実際のところ、そのプロダクトの市場はあるのか)を決定したり、解決に取り組み始める前に、その問題についてより深く考えることが出来ようになります。

参考データ

Data Jujitsu

  • Data Jujitsu
      • By: DJ Patil
      • Publisher: O'Reilly Media, Inc.
      • Pub. Date: July 17, 2012

コメント

とても薄そうな本で、電子版だけのようですが、タイトルの「柔術」という部分に魅かれて選んでみました。最近、ビッグデータの解析が人気のようですが、この概要にあるように、「そのデータを解析して、市場にとって価値があるのか?」という部分を考えるのはともて重要だと感じています。また、メカニカルターク(Mechanical Turk)という単語を知らなかたので調べてみると、昔、チェスがものすごく強いの人工知能のロボットがあったのですが、実は、中に人間が入っていたという所から出来た言葉で、人間が得意とする部分は人間がやるという意味のようです。何はともあれ、まずは、解決策をさがすよりも先に、問題の本質を理解する事が、解決への近道であることは間違いありません。
ちなみに、柔道初段を持っていますが、でかい相手を、相手の力を利用して投げ飛ばしたときの快感は忘れられません。

*1:このOverviewは、Safari Books Onlineの対応する書籍のOverviewを概略で翻訳したものです。省略や意訳もありますので、詳細はオリジナルページを参照してください