Android 2.3 (Gingerbread)が公開

ようやく、Android 2.3 (Gingerbread)が公開されました。
今回の機能的な追加は、いろいろなサービスやハードウェアへの対応と、ゲーム作成のためのグラフィックスやNDKのエンハンスなどがメインです。

  • SIP-based VOIPSkypeのようなインターネット機能)
  • Near Field Communications (NFC)(オサイフケータイのFeliCaのような機能)
  • テキストインプットの拡張(ワンタッチコピーペース選択など)
  • ジャイロスコープなどのセンサーの追加
  • 複数のカメラ対応(フロントカメラなど)
  • UI Frameworkの拡張(オーバースクロールやマルチタッチのエンハンスなど)
  • オーディオエフェクト
  • ダウンロードマネージャー
  • OpenGLのエンハンス
  • ビデオ形式の追加( WebM)
  • エクストララージスクリーン(7から10inch)の対応
  • コンテントプロバイダーの拡張(アラームクロックや、メディアストアなど)
  • ロケーションマネージャー(クライテリアの拡張)
  • ストレージ(OBB :Opaque Binary Blob対応)
  • Dalvikのエンハンス(コンカレントGCJITなど)
  • I18Nの拡張(ロケールの追加など)

全般的には、Gingerbread対応のハードウェアや、サービス(VIOPやNFCなど)が市場に出てきてから威力を発揮する機能が多いように感じます。
今回のアップデートでは、クストララージスクリーンの宣言はあるものの、フレームワーク的にはタブレットの対応は見送られ、このあとの、Honeycombでの対応となるようです。

今回、開発関連の機能に関しても、数多くの拡張が行われています。気になるのは、新しいUIビルダーです。見た目は、それほどドラスティックには変更されていないようですが、細かい点で、使いやすくなっているようです。

  • 新しいUIビルダー (Eclipse Plugin)
  • HierarchyViewerのエンハンス
  • Debugビルドの簡略化(に、android:debuggableを指定する必要がなくなった。)
  • パフォーマンスチューニング用にStrictModeが追加
  • ProGuardのサポート
  • NDKで、Activityのライフサイクルが扱えるようになった
  • monkeyrunnerの追加
  • adbの場所が変わった。/tools/adbから /platform-tools/adbになった。PATH環境変数の変更が必要
  • Dev Guideに、「Testing」の項目が追加 (前からあったかも、、、)
  • Dev Guideに、「Web Applications」の項目が追加(前からあったかも、、、)

ちなにみ、毎回わかりにくいバージョン番号ですが、今回、ADTのバージョンが0.9から、8.0へと変更されています。ちょっと、焼け石に水的な気もしますが、普段はあまり気にならないので、まぁ、よしとしましょう。
ちなみ、今回のバージョン一覧です。

Android 2.3 Platform

  • API Level 9
  • SDK Tools, Revision 8
  • Android Development Tools (ADT) 8.0.0
  • Native Development Tools (NDK) Revision 5